渡米報告


第33代日本代表団の約3週間に渡る渡米が無事終了しました。ここではその概要を、提携先滞在、ブリーフィング、そして全米大会の順にご報告致します。

 

・提携先滞在(3月11日〜18日)

成田国際空港から出発した日本代表団は、約11時間のフライトを経て、昨年度提携校でもあるセントラルミシガン大学の所在するミシガン州マウントプレザントに到着しました。団員たちは、大会パートナーである学生らと共に、現地の学生寮やアパートメントに一週間滞在しました。アメリカ人学生と寝食を共にする日々を送るなかで、団員たちは彼らとの文化的背景や価値観の違いを身を以て体感するも、議論や交流を通しその違いを乗り越えて親睦を深めていきました。ミシガン滞在中は、大学の授業や全米大会に向けた研修を受けたり、大学近郊を観光したりしました。日本代表団を受け入れてくれた提携校への感謝の気持ちを込め、団員たちはジャパニーズパーティを開催して学生を招待し、寿司を振る舞ったり書道を紹介したりしました。

 

・ブリーフィング(3月19日〜25日)

ミシガンからニューヨークに移動したのちは、1週間のブリーフィング期間を設け、DPKO、日本政府代表部、UNIDO、UN Womanなど計8カ所の国連機関を伺いました。ブリーフィングでは、機関の機能説明、現職に至るまでのご経歴などについてお伺いし、団員が全米大会で用いる政策についてのご助言も頂くことが出来ました。ブリーファーのなかには日本代表団OBOGの姿もあり、いかに日本代表団での経験が現在の自分を形成しているかというお話も伺いました。団員にとっては、自らの政策を現場の意見を取り入れて見直したり国連の知見を深めたりするだけでなく、代表団を卒業したあとのキャリアを考え、人生の目標を見つめる非常に貴重な機会となりました。

 

・全米大会(3月26日〜31日)

大会前日、開催場所であるシェラトンホテルに移動し、約1週間ぶりに大会パートナーの提携校生徒らと再会したのち、会議に向け最終調整をおこないました。翌日、開会式を終えた各団員はパートナーと共に、不安や期待をもって自分の参加する議場に向かいました。はじめは日本の模擬国連大会との規模やルールの違いに苦しむ様子を見せていた団員も、徐々に多種多様な学生らと議論を交わす中で議場内での自分の立場を確立させていき、一国の大使としての役割を強く全うしていく姿を見ることが出来ました。彼らの会議での主体的な言動の数々は、渡米前に実施した団員育成プログラム(DDP)や政策発表会から培われたものであることを団員たちは自身でも実感しているようでした。そして、これまでの団員たちの努力の日々が功を奏し、最終日、国連本部総会議場で執り行なわれた閉会式で日本代表団は「名誉大使団賞」を受賞することが出来ました。

 

約3週間の渡米で、第33代日本代表団は様々な経験を経て、それを有意義な機会とすることが出来ました。今後、この3週間が団員それぞれの人生にもたらす影響は大きいであることは自明だと、団員の熱の籠った感想を聞くたびに感じました。

最後となりましたが、このような渡米中の貴重な機会の数々は、すべて、日頃より賜っておりますご支援・ご協力なしには実現され得ないことでした。この場をお借りして厚く御礼申し上げ、渡米報告の結びと代えさせていただきます。




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