渡米プログラムは、
①提携校との交流
②ブリーフィング
③全米大会
という3つのプログラムから構成されています。
毎年全米大会の日程が変わるため、その日程に合わせて提携校との交流、ブリーフィングの日程を決定します。
その結果、毎年日程が多少前後いたしますが、これらのプログラムは、例年良質な経験を日本代表団の団員に提供しています。
①提携校との交流
毎年、北米の大学と連携して合同代表団を派遣しています。それは、日本人の語学力の不足を補うためというよりも、共同での事前準備や会議内外を通じて行われる異文化交流に大きな意味があるからです。1週間ほど提携校に訪問、滞在し、その間に政策調整、文化交流を行います。当然日本でもオンラインツールを使って政策調整を行うことが多いですが、対面での政策調整は全米大会に向けたモチベーションの増加、政策自体の質の向上につながり非常に有益なものとなっています。
また、提携校の学生にホームステイさせてもらう場合が多く、その間に海外の学生と国際問題や政治に関する意見交換を行うことが可能です。このような交流は今後の日本を担う若者に必要な国際的な視点を提供します。
②ブリーフィング
当事業は、現地で国連職員の方々や国連代表部の方々をお訪ねするブリーフィングという機会を設けています。国際社会の第一線で活躍されている方から直接お話を伺うことも、私たちの国際問題に対する認識を深める貴重な経験となることから、当事業の中心的なプログラムのひとつとなっています。
また、日本代表団には、将来国連で働きたい、国際社会で働きたいという夢を持った者が多くいます。そのような者にとっては、ブリーフィングを提供してくださる方々はまさにロールモデルとなります。このブリーフィングを通して、日本代表団員は、将来国際社会で活躍するための具体的且つ現実的なアドバイスを頂き、将来に対する新たな視点を見つけることが出来ます。
③全米大会
約5000人もの参加者が集う世界最大規模の全米大会では、日本代表団に多くの成長の機会が与えられます。アメリカをはじめ、世界各国から集まった優秀な出場者から、議論の仕方、良質なパブリックスピーキングの実演、初対面の人とも旧知の仲の様になれるコミュニケーションの仕方を学び、国連外交の縮図を経験することによって多くを吸収します。また、団員育成プログラムにより培った能力を毎年十分に発揮し、その議論に参加し、時にリードします。
さらに、全米大会に参加することによって、大会での経験のほかにも得られる物があります。それは、違う国の同じような問題意識を持った学生たちとの交流です。日頃、日本においてさまざまな国際問題などに関心を持って活動している私たち学生にとって、このような機会は大変貴重な経験です。
そして、このようにして得られた経験と全ての集大成である会議での経験を基に、代表団の学生は日本の模擬国連活動の更なる普及と一層の充実を図っていきます。